MEMBER’S 09越前漆器販売

越前漆器

Interview

「暮らしを楽しむ、食卓を楽しむ」がコンセプト。漆の食器や雑貨の企画販売

様々な伝統工芸の技術と漆を融合させた商品を展開

「暮らしを楽しむ、食卓を楽しむ」をコンセプトに、全国の百貨店に並ぶ漆の食器や雑貨を企画・販売しています。取り扱う商品は木製もあれば合成樹脂もあり、漆塗りもあればウレタン塗装もあります。越前漆器のあらゆる技術を取り入れて、一般家庭で漆器に親しんでもらえるような商品を次々と生み出しています。
中でも力を入れているのが、他の伝統工芸の技術を取り入れた商品開発です。例えば、江戸硝子とコラボレーションした「麗しグラス」。ガラス製のグラスに漆器でできた脚が付いていて和にも洋にもぴったりです。他にも、保温性に優れていて使い勝手のいい、岩手県の南部鉄器とコラボした「うるしポット」という急須もあります。カラフルな色味やサイズ感で人気の商品です。「うるしピンズ」は蒔絵の繊細な技術を用いた漆のピンズで、漆器や漆に馴染みがない人にまずは知ってもらいたいと企画しました。
越前漆器では他の産地の技術も取り入れながら、現代に合った漆の商品を企画・開発しています。暮らしを楽しむための身近な商品はギフトにも最適です。「プレゼントしたい」「海外にお土産で持っていきたい」という声も多く寄せられています。当社の商品で暮らしを楽しむ人がもっと増えることを軸に、幅広い漆の商品を展開していこうと考えています。

漆を通じて日本文化に触れてもらいたい

1938年に創業した越前漆器は、漆器の企画・販売を行っている会社です。製品に合わせた版を作り、印刷による絵付けも行っています。
代表的な実績は、天皇陛下即位の礼・饗宴の儀で用いられる宮内庁御用達の漆器です。平成の即位の礼では本膳や二の膳、椀、八寸、銘々皿を約360組製作。令和の即位の礼でも漆器揃えの製作と、修理修繕を行いました。このような由緒ある漆器を任されるくらいの信頼を、越前漆器は得ています。
今後の展望として、海外の人にもっと日本文化のよさを伝えていきたいそうです。木製品のぬくもりや軽さ、丈夫さは漆器だからこその魅力。蓋を開けると裏に絵が描かれているというような細かい配慮は日本ならでは。そのような日本の侘び寂びの精神を深く体感してもらいたい。その第一歩として、世界の日本食レストランでより多くの漆器を使ってもらうこと。海外の人が日本食に触れると同時に漆器にも親しんでもらう。このようにして日本文化に親しみ、越前漆器を知ってもらいたい。そう森下さんは語ってくれました。

Product Spotlight

麗しグラス

麗しグラス

江戸吹き硝子と越前漆器のコラボレーション商品です。手作りだからこそ出せる江戸硝子の透明感は深みや味わいが感じられます。越前漆器の脚部が合わさることで、和食にも洋食にも合うグラスになりました。グラスの底に覗く蒔絵もポイントです。

Company Information

  • 越前漆器 株式会社
  • 越前漆器 株式会社エチゼンシッキ

    担当

    森下洋輔

    所在地

    福井県鯖江市莇生田町16-19

    電話番号

    0778-65-1525

    連絡先

    korindo@quartz.ocn.ne.jp

    HP

    http://www.korindo.co.jp