MEMBER’S 07下村漆器店塗り・販売

下村漆器店

Interview

越前漆器の技術革新に挑戦

電子レンジ・スチームオーブン・食洗機対応の本漆塗りやIoTによる食事システムの提供

下村漆器店は、これまでになかった漆器の技術革新に挑戦しています。
漆器を使うとなると、手入れが気になってしまうのではないでしょうか。しかし当社が開発した漆器は、木地に合成樹脂を使っているため、約200度までの耐熱性があります。丈夫で、食洗機はもちろん電子レンジやスチームオーブンにも対応可能です。さらに漆塗りならではの温もりも感じられ、普段使いがしやすい器となっています。また食器の中で調理ができるようレシピ開発にも力を入れております。
独自の塗装技術を使って、IHカートに対応した食器を開発し、画期的な「ディッシュクックシステム」というIoTを使った食事システムも開発。IHに対応した食器の中に生の食材を入れるだけで、自動で調理してくれるシステムです。前日のうちに材料を入れておけば翌朝には調理が完了しているため、病院や施設などで重宝されています。
下村漆器店では、他にも様々な技術を開発しています。今までになかった技術を生み出し、これからも産地の技術革新のパイオニアとして日々研究を重ねていきたいと考えています。

最高級漆器から業務用の技術に特化した漆器まで製造

最高級の木製・本漆塗りの漆器から、合成樹脂の工業漆器まで幅広く手掛けています。主に行っている自社生産は、塗装や研磨、印刷による絵付けの工程です。
伝統的な木製品に本漆塗りを施してきた越前漆器ですが、戦後の高度経済成長期以後は大量生産が求められるようになりました。木製品で本漆塗りだと工程が多く、どうしても生産に時間がかかります。そこで、大量需要に合わせて工業的な漆器が産地に生まれました。耐熱性や耐久性に優れた食器やIoTを活用した食事システムの開発など、下村漆器店にしかできない技術を極めてきました。テクノロジーを活用した最先端の漆器を、下村漆器店では開発し続けています。
さらに、下村漆器店では最高級の本格漆器づくりも行っています。全国各地の、その職人にしかできない技術を集結させた高級漆器です。これらはフランス大統領へ寄贈されたり、上皇上皇后両陛下に使っていただいたりと様々なところで認められています。
伝統的な日本の漆器を広めながら、ここにしかない独自の技術を極めている下村漆器店。これからも越前漆器のパイオニアとして新たな技術を開拓していきたい、と語ってくれました。

Product Spotlight

DCSトレイ ディッシュクックシステム

DCSトレイ ディッシュクックシステム

IH専用カートに対応したトレイです。トレイに食器をのせたまま温めることができるため、作りたての食事を味わえます。食器が滑らないため運びやすく、また熱いものを乗せても歪まない丈夫なものになっています。

Company Information

  • 株式会社 下村漆器店
  • 株式会社 下村漆器店シモムラシッキテン

    担当

    下村一希

    所在地

    福井県鯖江市片山町8-7

    電話番号

    0778-65-0024

    連絡先

    kazuki@shimomurashikki.co.jp

    HP

    http://www.shimomurashikki.co.jp