MEMBER’S 10山田定右衛門漆器店販売

山田定右衛門漆器店

Interview

色彩にこだわった、頑丈な木製漆器をつくりあげる

木製品なのに食洗機対応の丈夫な漆器を開発

木のよさを伝えることにこだわった食器を作っています。色の表現の自由度が高いウレタン塗装で加工し、一部分(内側あるいは外側)では木製品である事を主張するため木目をしっかりと表現しました。透明感のあるウレタン塗装は、漆塗りではできない表現も可能です。外注以外に、自社でも塗りを行っています。
見た目だけでなく、耐久性も重視。食洗機で洗えるくらい頑丈です。そのため、旅館や飲食店で何年も使えるほど耐久性があります。ガシガシ洗っても色褪せないので、購入したときの美しい状態のまま使ってもらうことができます。
材料の木材にもこだわりました。緑の色味が特徴のホオノキを使っています。しっかり塗装したことでより深みのある色になり、料理を引き立てる器になっています。木材は一つ一つ表情が異なるので、商品も一点一点、まったく異なる出来上がりです。
昔は木製の漆器が当たり前でした。しかし合成樹脂の商品が増えて木製が減ってしまった今、改めて木製のよさに注目が集まっています。月日の流れを感じられる木の年輪の美しさ、地球に優しい素材であること。これからも木製漆器を積極的に作っていきたいと考えています。

150年以上続く老舗の漆器卸店 独自商品の開発も

1856年創業の山田定右衛門店は、150年以上続く老舗の漆器店。現在の店主・山田一典さんは6代目にあたります。以前は角物漆器(重箱やお盆など、木を組み合わせて作っているもの)を製造していましたが、現在は飲食店や旅館への地元漆器の卸や独自商品の開発を行っています。
約3年前に食洗機対応の木製漆器を開発。耐久性を評価され、旅館や飲食店から多くの注文を受けるようになりました。お椀は食洗機対応ですが、和食器らしい高台がついています。形状や色味はお客様の要望に合わせてアレンジが可能。お椀のような丸い形のもの(ろくろを回して作っている丸物)だけでなく、角物をはじめとした精度の高いさまざまな漆器を提案しています。
6代目である一典さんは、もともとプラモデルなどの細かい作業が得意でした。こだわりの色を表現するため、ご自身でウレタン塗装を始めたそうです。
納得のいくものづくりを行うためには手を抜かないことを信条として、精度の高い商品を提供しています。

Product Spotlight

yamasada サラダボウル

yamasada サラダボウル

木目のよさを活かしたサラダボウルです。コロンとした丸みのある形にあざやかなオレンジ色を施した器や、シャープな形の上に黒色で塗ったシックな器など、形や色使いにこだわっています。また、食洗機対応で耐久性があり、普段遣いが可能。サラダだけでなく、和食洋食問わず、どんな料理にも合います。日常で使いやすい、手になじむ心地よさを追求した逸品です。

Company Information

  • 株式会社 山田定右衛門漆器店
  • 株式会社 山田定右衛門漆器店ヤマダサダウエモンシッキテン

    代表

    山田一典

    所在地

    福井県鯖江市河和田町16-2

    電話番号

    0778-65-0053

    連絡先

    yamasada-sikki@citrus.ocn.ne.jp