MEMBER’S 14みさき創屋塗り

みさき創屋

Interview

伝統技術と独自の技術を融合させ、唯一を極める

木製品はもちろん、金属やガラスなどどんなものでも塗装可能

みさき創屋は、漆器の産地で塗装の技術を極めた工房です。木製品をはじめ、合成樹脂や金属、ガラスなど、さまざまな素材に塗装を施しています。私たちが独自に生み出した硬質塗料は厚みのある丈夫な塗装になるのが特徴。木目が浮かず、劣化しにくい頑丈な仕上がりです。
塗料や塗り方は、完成品によって使い分けています。化学塗料の中には、常温で固まるものもあれば、高温にすることで通常より丈夫ではがれにくい仕上がりとなるものもあります。たとえばステンレス製のカトラリーの場合、素材が金属で硬いため、洗うときにぶつかってはがれてしまわないように、高温で固める塗り方をします。
私たちのどんなものにでも塗れる技術は、グラスやメガネなどいろいろなものへの塗装が可能です。漆器以外の分野での塗装に早くから取り組んできたので、質の高い仕上がりとなってます。
みさき創屋では、これからも新しいことに挑戦したいと考えています。漆器の伝統技術と現代加工技術を組み合わせたガラス塗装、密着力が高くて丈夫な白磁塗装など、独自の塗装方法を編み出し、産地唯一の技術を極めていきたいです。

多彩な塗装技術で新たな表現を生み出す

みさき創屋の表現方法は多彩です。木地本来の模様を引き立てる、木目を消さない塗り。ただ厚みを出すだけではなく、ふっくらとした立体的な塗装。さらには、磨くことで下地の色を見せ、より繊細な模様を浮かび上がらせることもできます。
ほかにも、みさき創屋ならではの漆器塗装も開発。木製木地をつなぎ合わせるのに相性のいい三玄塗(さんげんぬり)は、普通の塗りに比べてはがれにくく高品質です。深みのある色のあかね根来(ねごろ)は、漆特有の風合いが表現されています。漆器の産地だからこそ、伝統的な本漆の技術と新たな塗装の技術を融合させ、新しい表現を生み出しているそうです。
みさき創屋では、求められる商品に合わせて塗りの技術を使い分け、他の工房では断るような要望にも挑戦しています。独自の塗装技術を活かし、まだ産地にないものを作っていきたいと考えいるそうです。

Product Spotlight

あかね根来塗りのお盆

あかね根来塗りのお盆

下地に黒い漆を塗り、その上に朱色の漆を重ねる根来塗り。その漆特有の根来塗りをウレタン塗装で再現しています。朱色の下に透ける黒が独特の風合いで美しく、おもてなしにぴったりのお盆です。

Company Information

  • 有限会社みさき創屋
  • 有限会社みさき創屋ミサキソウヤ

    代表

    三﨑慶昭

    所在地

    福井県鯖江市金谷町10-3

    電話番号

    0778-65-1652

    連絡先

    info@misakisouya.com

    HP

    https://www.misakisouya.com/