MEMBER’S 08堀内漆器店販売

堀内漆器店

Interview

日本の正月文化にふさわしい、本格的な漆器を販売

細かい部分にもこだわった、伝統的な器をつくりあげる

お屠蘇(とそ)をご存知でしょうか。日本では新年に家族や親戚が集まると、邪気を払うため、薬酒であるお屠蘇を飲んでいました。お屠蘇には専用の道具を用います。お屠蘇を入れる「銚子(ちょうし)」、お屠蘇を注ぐ「盃(さかずき)」、重ねた盃をのせる「盃台(さかずきだい)」、それらすべてをのせる「屠蘇台(とそだい)」がセットになっています。
堀内漆器店では、お屠蘇セットやおせち料理を詰める重箱、お雑煮のお椀など、和を重んじたお正月を楽しむための漆器を販売しています。高級感があり細部にもこだわった漆器なので、格式の高いお正月にぴったりです。漆器の素材や塗りに注力するのはもちろんのこと、金具などの細かい部分にも手を抜かず価値のある器を提供することを心がけています。一つのお屠蘇セットをつくるためには、最低2か月かかります。伝統的な道具だからこそ、丁寧に商品をつくりあげています。
越前漆器は、塗りの美しさが全国的にもトップレベル。塗った後に磨かなくても、乾かすだけで漆がつやつやと輝きます。漆塗りだけでなく、木地加工から沈金、蒔絵まで一からすべてを作り上げられるのが越前漆器です。木製品に本漆塗りのものもあれば、合成樹脂にウレタン塗装のものもあります。漆器の産地では、お椀などのろくろを回して製作する丸物をつくる人と重箱などの指物技術を使って角物をつくる人が分かれています。お屠蘇セットを作るには、丸物も角物も両方の技術が必要です。これからも産地の技術を集結させて、日本の伝統的な器を販売していきます。

産地のつながりを活かしたオーダーメイド品づくり

商品企画・販売がメインの堀内漆器店では、産地の技術を集結した漆器が提案できるからこそ、あらゆる要望に挑戦しています。100年以上前の使い古された重箱の修理では、修復が難しいと判断して新しく同じものをつくることにしました。重箱に描かれた15個もの家紋、その一つ一つを再現。依頼主に完成した新しい重箱を渡したら、とても喜ばれたそうです。
木地の成形から必要だったこの依頼は、塗りや加飾まで一貫して行える産地のつながりを持っている堀内漆器店だからこそ可能となりました。
安定した品質の漆器を届けることと越前漆器の将来を考え、技術のある長期的に付き合っていける職人を選んで仕事を依頼しているそうです。

Product Spotlight

お屠蘇セット

お屠蘇セット

日本の伝統的なお正月で使われるお屠蘇セットを越前漆器の技術でつくりあげました。塗りの美しさが全国トップレベルの越前漆器らしい、落ち着いた、深みのある色合いです。なめらなか表面の美しさと光沢感のある金具には、上品さが感じられます。

Company Information

  • 有限会社堀内漆器店
  • 有限会社堀内漆器店ホリウチシッキテン

    代表

    堀内政希

    所在地

    福井県鯖江市河和田町27-7-4

    電話番号

    0778-65-1253

    連絡先

    horiuchi.m@bird.ocn.ne.jp